二十代後半にさしかかる時に、中学の同級生に"蒙古タンメン中本"へ連れて行かれた。激辛らしい。
「辛さが強いの頼め」と言われたけど、「いや一番低いの頼む」と言ったら、「ザコいなオマエ」と言われた。
同級生は強いのを頼んだらしく、スープを一口飲んでハアアアーカアアーーと言いながら後頭部を叩いていた。そして唐突に隣に座っている見知らぬオッサンに「スープ飲んでみます?」と勧め、「いえ、いいです」と断られた。
同級生が途中から定まっていない視点で宙を見つめ始めた。
何回も。
同級生は「取引先との電話連絡忘れてた」と店員に聞こえる声で言いながら、外へ出て行った。
二度と戻って来なかった
麺もスープも半分以上残っていた。
なんにせよ、今まで食べた中で1番辛かったのは、
寿がきや番長花道辛味噌ラーメン
と、いうカップ麺。
自分で探して下さい。
汁を服用したが最期、胃を貫通して、膀胱がこむら返る剣刺し。穴という穴からこの世の情念が粘っこくも噴出し、尻から火炎どころかビッグバン!!!