”カタイ”に於ける考察

【※"穴血"からお読みください】


”カタイ”を漢字変換すると、
『硬い、堅い、固い、難い、下腿、下体、花袋……』
など出てくる。

そこから数個をピックアップして、例文を作成しながら、違いを調べてみた。
尚、特に辞書を引いて調べたわけではない。
自身は恥ずかしながらも、タイで約2億400万ドルの詐欺容疑で逮捕されて、懲役14万1078年を言い渡された人間である。そして今宵は、収監1万日目である。
ところが、風呂に入浴の際に、「第一列入れ!」の合図で敷居ラインを跨いでも、
「おめでとうございます1万日獄中記念!」
という看守からの祝いの言葉を特に受けることもなく、むしろ務所内恒例のソフトボール大会でハシャギ過ぎて相手のバッターに死球をくらわせてしまい、
「故意だろ」
と審判看守に責められ、「ちがいますよ。いつもは軟野なのに、なんで今日急にソフトボールなんですか?? 球が普段より大きいからこそ懐に当たったんスヨ」と言えば、
「なんだ貴様その態度は反抗的だな」
と、お決まりの文言を御上が振りかざしてきたもんだから、「そもそもあの時のバッターは第一級殺人者なんだからデッドボールでお灸を据えるぐらいするべきです」って、余計な正義感を振りかざしたので、
「なんだその反抗的な目は」
と独房に入れられた。
今日は、2月14日でチョコレイトが配給される予定だったのに、それも貰えずに独房の入隅(壁と壁、壁と柱などが角度をもって交わった際にできる建物の窪んだ隅の部分のこと。これに対して外側に出っ張った角を出隅という)の黒カビを、チヨコを想像しながら舐めて糖分を補給した。
まあ、そういう長年の経験で集積された知識を元に、”カタイ”に於ける比較違いに関する自身の愚見をこれより申し述べる。チョコ食べたい。


A『硬い』

ダイヤモンドの硬度は十など、硬度という熟語から、物理的にしっかりしている様を表現する時に用いる。

(例文)
「チ○コは硬さが大事なのに、男の人って大きさばかり気にするのよね」


B『堅い』

気持ちが真面目、信頼性があるなど、精神的にしっかりとした様子に用いる。

(例文)
「カレったらホント誠実で、ワタシ以外の娘には捧げないのよ」
「堅いチ○コってやつね」


C『固い』

物理面でも、精神面でも、両方に使用できる。しっかりしていて、強く、持続性もある状態(1番好まれるタイプ)にも用いる。

(例文)
「固いチ○コをほおばると、うっとりしちゃうのよアタシ」